キャスターの転がりが良いので、そのままの移動も楽々。今度はスタッドレスタイヤを載せて車体のそばまで運び、ハンドルをまわせばボルトの位置まで上げることができるので、そこへ押し込めばOK。ボルトを仮締めしジャッキスタンドとフロアジャッキを外し、最後に既定のトルクでナットを締めれば完了だ。タイヤ1本の交換時間はナットを緩めてジャッキアップし、ナットとタイヤを外し、タイヤを交換。ナットを締め、ジャッキを降ろし、本締め終了までおよそ5分ほど。通常のパンタジャッキだとジャッキアップだけで5分ぐらいかかっていたように思うから、これはかなり早い。

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冬季スポーツの楽しみと災害時の備えとしても必要

フロアジャッキはわずか1分足らずで車体が上がり、クルピタ丸を使うと中腰でタイヤを外したり着けたりすることがないことに加え、タイヤを載せた状態での移動も楽なので、体への負担はかなり軽減され、交換速度も圧倒的に速かった。

クルピタ丸の値段は実勢価格で6000円~7000円ほどなので、フロアジャッキ3t(約1万円)、ジャッキスタンド(約8000円)と合わせると約2万5000円ほどの出費となる。年に2回タイヤ交換する費用が約8000円前後と考えると、3年でほぼ元が取れることになる。

筆者はこれまで5年以上、毎回自分でタイヤ交換を行なってきたが毎回その作業が憂鬱だった。今回これらのお助けアイテムを使ってみて、正直作業がこんなに楽になるのであれば、このセットはすぐにでも揃えたいと思った。というか、それ以上にもっと早くこの製品を知りたかった。それぐらい楽で速くなるのである。

それに伴い、スキー、スノボー、雪中キャンプなどウインターシーズンが今から待ち遠しくなる一方で、大雪などの災害時に帰宅困難に陥る家族を迎えに行ったり、買い物に出られるという意味でも、自宅に揃えておきたい装備であると深く感じた。