■約7割が「表裏分かりにくい」
五円玉に全ての責任を負わせるワケではないが、前出のような事情もあってか、貨幣の表裏を「分かりにくい」と感じた経験がある人は、全体の65.7%と判明している。
造幣局の回答にあるように「年号が表示されている側が裏」と覚えても良いし、「漢数字が書かれている側が表」と覚えても良いだろう。なお、直感的には表裏が分かりにくいかもしれないが、日本の貨幣のデザインが非常に優れているのも事実。
造幣局の担当者も「全貨幣が統一されたデザインではありませんが、縁のギザギザの有無や、孔開きの有無、大きさ、または重さの違いを組み合わせることで、目の不自由な方でも触って見分けられるようになっている点は『ユニバーサルデザイン』と言えるものと考えています」と、太鼓判を押していたのだ。