インドは性犯罪が多い、暴行事件が多いとよく言われており、報告されているだけで年間3万件以上もの事件が起こっていると言われています。
そして、2024年3月にはスペイン人カップルYouTuberがインドで強盗・暴行に遭う痛ましい事件が発生しました。
インドへの旅行は控えるべきなのでしょうか?インドは危険なので、女性が旅するべきではないのでしょうか。今一度考えてみましょう。
目次
スペイン人カップルYouTuberが野外泊中に暴行を受ける
危険は常に潜んでいると疑うべき。でも旅行を諦めるのはもったいない
服装にはとにかく気を付ける。極力肌は隠してメイクも控えめで
向こうから近づいてきた場合はどれだけ親切に見えてもついていかない
移動と宿泊には惜しみなくお金をかける
まとめ:女性でもインドを安全に旅することは可能。警戒心を持ってもいい人には出会える
スペイン人カップルYouTuberが野外泊中に暴行を受ける
2024年3月、スペイン人カップルYouTuberがインド人7人に暴行されたというニュースが報じられました。彼らはインド各地をバイクで回り、暴行を受けた時はテントで野外泊をしていたそうです。女性は性的暴行を受け、男性も怪我を負い治療を受けたとのことです。
痛ましい事件に世界中から注目が集まり、「インドには絶対旅行しない」という意見も見られました。実際にインドの性犯罪件数は高く、2022年には毎日約90件の性犯罪が起きているとの報道もあります。
では、女性はインドに旅行するべきではないのでしょうか?
危険は常に潜んでいると疑うべき。でも旅行を諦めるのはもったいない
インドに5年住んでいますが、女性だから、暴行や性犯罪が怖いから、という理由でインド旅行を諦めてしまうのはもったいなさすぎると感じます。ここでしか見られない文化、自然、人懐っこいインド人に出会うチャンスを失ってしまうのは残念です。
しかし、日本と同じような感覚でいては危険であるのも事実です。
前述の事件でスペイン人カップルに罪はないのですが、それでも「インドでキャンプ地以外のテント泊は絶対ダメだ」と感じました。自分だったらと考えると、テント泊をするくらいならホテルが見つかるまで移動し続けるでしょう。いくら宿代を節約したくても、野宿は危険すぎます。
インドとその他の国では常識が違いますし、「被害に遭う方が悪い」を地で行く側面があるのも事実です。
押さえておきたいのは、インドでは「常に性悪説で考える」ということです。インド社会を観察するとわかりますが、ほとんどのことが性悪説に基づいてシステム化されています。無人販売が一般的な日本の性善説的な社会とは正反対だと思わなくてはなりません。性悪説で考えて、先手先手で対策をしておけば、いやな思いをすることはきっと起こりません。