■「免許返納」の現状は…
運転者本人だけでなく、家族をはじめとする周囲の認識も重要となってくるのが運転免許の自主返納。
神埼警察署は「正しくは、申請による運転免許の取り消し申請になりますが」と前置きしつつ、佐賀県内における高齢者の免許自主返納はここ数年、3,000~4,000件の間で推移していると説明する。
返納の理由は様々だが、高齢者自身が加齢に伴う身体機能の低下を自覚して返納に至るケースや、家族からの勧めによって返納するケースなどが多いそう。
また「当県においては、日常生活の移動手段として車が大きな役割を果たしていることから、移動のための代替手段を確保することが課題となります」「このため運転免許の返納に際し、自治体や関係機関が実施しているバスやタクシーなどの割引等の制度を周知するほか、高齢者の家族の支援が重要であることについても呼びかけていきたい」と、今後の課題や展望についても補足している。
■「高齢運転者」への様々な取り組みを実施
ちなみに佐賀県では2017年から「代理人による運転免許の取り消し申請」に関する制度を導入しており、時期的にはかなり早い段階からの実施となるそうだ。
こちらの取り組みを受け、県内の複数の自治体では高齢運転者の負担を軽減するため、自治体の職員がその「代理人」となって手続きをする制度も整っているというから興味深い。
他にも技能試験官同乗による「高齢運転者技能教習」の実施や、各警察署において高齢運転者の「安全運転相談」を受け付けていたりと、県全体で「より安全な交通環境」を育もうと注力していることが伺える。
取材の最後に、神埼警察署 担当者から「何より高齢ドライバーに関わらず、ハンドルを握る全てのドライバーが悲惨な交通事故の加害者にならないということはもとより、被害者にもならないよう気をつけて頂きたいです」「また交通事故は決して他人事ではなく、いつ、どこで起きるものかは分からないことを強く認識し、運転をして頂きたいです」というコメントが得られたのが、非常に印象的であった。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
提供元・Sirabee
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