顔色が悪いのは損?

 その一方で、研究は健康な人間でも病気だと判断され、偏見の目で見られる可能性も示唆している。青白い顔色やまぶたのたるみなどのある健常人は病気だと無意識のうちに判定され、回避行動すら取られてしまう可能性があるのだ。

 だが、少し考えてみてほしい。顔色の悪さや目元は女性のメイク術でもよく重要ポイントとされる部分である。ちょっとした顔の変化で病気の兆候を嗅ぎ取る本能的な能力は、逆手に取れば健康的な良い印象を与えるテクニックにもつながるのである。いうなれば、メイクとは相手の鋭敏な知覚をいかにあざむき、自分に有利な印象を与えるかという戦いの手段なのだ。

 もし「顔色が悪い」という指摘を受けたなら少しは自分の健康状態を気にかけたほうがいいが、血色の良い美女が必ずしも健康とは限らないのが世の不思議である。

参考:「Science Alert」、「Science News」、「Proceedings of the Royal Society B」、ほか

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提供元・TOCANA

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