史上最小のグループBマシン、926ターボ
シャレードはサファリラリーでクラス優勝の常連となるほどの活躍ぶりでしたが、ダイハツワークスのDRSは当時の主流であるグループBマシンの開発をダイハツ本社に要請。
200台作れば認められるグループBマシンとはいえ、ターボ係数(当時は排気量×1.4)を掛けて1.3リッター以下のクラスに収まる926ccへと排気量ダウン&76馬力へパワーダウンしたエンジンを積んだクルマを市販しても、売れる見込みがないとダイハツ本社は渋ります。
しかしDRSの社長が「売れなかったら俺が全部買う!」とまで直談判した結果、開発が実現した「シャレード926ターボ」は1984年10月に発売されるや「ウチの分がなくなる」とDRSが慌てるほどの注文が殺到しました。
サファリラリーでの実戦は1985年の1度限り、もちろんクラス優勝だったシャレード926ターボですが、国内モータースポーツでも多用され、全日本ジムカーナではスポット参戦ながら、小排気量クラスで無敵のホンダ シティ(2代目)を脅かす活躍も見せています。
1985年にはDOHCインタークーラーターボ化したエンジンをミッドシップに搭載する、「和製ルノー5(サンク)ターボ」的な「シャレード926R」が東京モーターショーに出展されていますが、市販には至りませんでした(※)。
(※グループBや幻のグループS向けとも言われますが、926RにはDRSが関与しておらず、どこまで市販やモータースポーツ参戦を考えて作られたのかが謎なモデルです)
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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