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ガソリンターボにイタリアの「デ・トマソ」とコラボ車も登場
トルクフルで燃費も最高、ターボもあったロックンディーゼル
ガソリンターボにイタリアの「デ・トマソ」とコラボ車も登場
歴代シャレードでもっとも「濃い」モデルとも言えそうなのが、1984年1月に登場した「デ・トマソターボ」。
1983年9月に追加された、1リッターSOHCターボ(インタークーラーなし・グロス80馬力)の「シャレードターボ」へ、イタリアのイノチェンティ社へエンジンを供給していた縁で、同社の親会社であるスーパーカーや高級車の「デ・トマソ」ブランドを導入。
実は初代末期でも開発され、東京モーターショーにも市販前提車のようなクオリティで「参考出品」されていながら市販に至らなかったのが、2代目でようやく実現した形です。
デ・トマソの監修によるアグレッシブな内外装と、強力なターボエンジンの組み合わせによるスポーティな走りは、翌1985年に登場した2代目ミラTR-XXともどもスポーティイメージを高め、特に赤黒ツートンカラーは長らくダイハツのストリートスポーツの象徴でした。
1985年にマイナーチェンジ後も設定され続け、さらに装備を充実させ天井内張りにイタリアの地図をプリントした、限定600台の「デ・トマソ・ビアンカ」も発売されています。
トルクフルで燃費も最高、ターボもあったロックンディーゼル
2代目シャレードではCB型ガソリンエンジンをベースにしたCL型1リッター3気筒ディーゼルエンジン版も登場。
遮音性にコストをかけられない低価格車であることや、小排気量3気筒ディーゼルということもあってバランサーシャフトを用いても避けられない震動や騒音を逆手に取ったキャッチコピーは「ロックンディーゼル」。
「遅くとも参加することに意義がある!」とばかり出場したサファリラリーでは、本当に遅すぎて規定時間内にステージを走破できず失格になるほどの遅さでしたが、実用面ではトルクフルかつ低燃費で歓迎されます。
1984年9月にディーゼルターボ車が追加されると、自然吸気ガソリン車並のパワフルさも手に入れてさらに実用性は高まり(もちろんサファリラリーでも完走)、「ガラガラ言うけどいくら走っても燃料が減らない」経済性の高さはシャレードの新たな武器となりました。