デロリアンDMC-12は、独自のデザインと映画への登場によって有名になりましたが、クルマとしての基本的な仕様も興味深い特徴を持っています。
デザインはジウジアーロ、設計はコーリン・チャップマン!
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ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro)は、イタリア出身の有名なカーデザイナーで、数多くの名車を手掛けてきたデザイン界の巨匠です。デロリアンのように一目で印象に残る車を手がけてきたほか、フォルクスワーゲン・ゴルフやフィアット・パンダ、ランチア・デルタなど、実用的でありながらエレガントなクルマも数多くデザインしています。
設計をしたのはコーリン・チャップマン(Colin Chapman)。イギリス出身の自動車エンジニアであり、ロータス・カーズの創設者。1928年に生まれ、軽量なスポーツカーの設計で知られています。彼は「軽量化はすべてに優先する」という哲学を持ち、シンプルで軽量な設計を追求しました。チャップマンは、F1でも大成功を収め、ロータスチームを率いて複数のチャンピオンシップを獲得しています。その革新的な設計思想は、現在でもモータースポーツや自動車デザインに大きな影響を与えています。
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搭載するエンジン
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デロリアンに搭載されたエンジンは、プジョー、ルノー、ボルボの3社が共同開発した「PRV V6エンジン」です。排気量は2.85リッター、V型6気筒エンジンで、130馬力を発揮。当初はミッドシップレイアウトを予定されていましたが、生産段階でRR(リヤエンジン・リヤドライブ)に変更されました。
ステンレスボディと言われるけれど、それは間違い!
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デロリアンというと、「ステンレスボディ」とよく言われていますが、それは間違い。
フレームにはスチールを採用し、そのフレームの上にFRP製のボディシェルが載せられています。さらにその上に印象的な外観を作り出しているステンレス製の外装が装着されている訳です。
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