「ほとんどの部品は新品で手に入ります。タイヤが最も入手困難ですね」。

新品のパーツが手に入る!?その理由とは

デロリアンを作ったデロリアン・モーター・カンパニー(DMC)は、経営破綻によって1982年に生産を終了し解散しています。

しかし、現在も「デロリアン」の名前を引き継ぐ企業が存在しており、主にDMC-12の修理やメンテナンス、パーツの供給を行っているのです。その企業は「デロリアン・モーター・カンパニー・テキサス」として、米国テキサス州に拠点を構えており、オリジナルパーツやリプロダクションパーツを取り扱っています。世界中のデロリアンオーナーたちはこれらのサポートを受けて車両を維持しているのです。また、オーナーコミュニティも強力で、オンラインやイベントを通じて情報やパーツが交換されています。

そのため、デロリアンは1981年から1982年にかけて約9,000台が生産され、40年以上経過した現在でも約6,500台程度が現存すると言われています。

良い点・こだわりのポイント

「デザインの完成度が高く、長年経っても色あせないかっこよさ」

映画で一躍有名になったデロリアン。どんなメーカーが、どの様な目的で作ったの?

デロリアンと聞くと、多くの人が映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したタイムマシンとしての姿を思い浮かべることでしょう。しかし、この車は実際に存在した「デロリアン・モーター・カンパニー(DMC)」というメーカーが製造したクルマです。

DMCは、ゼネラルモーターズ(GM)の幹部としてキャリアを積んでいたジョン・デロリアンが、自らの理想的なスポーツカーを作り上げるためにGMを退社し立ち上げた会社。

DMCの目的は、環境に配慮しつつスタイリッシュで耐久性のある車を作ることでした。このビジョンを形にしたのが「デロリアン」というモデルであり、1981年に生産が開始されました。ユニークな外観やガルウィングドアなど斬新なデザインに注目が集まった一方、実際の販売は苦戦を強いられることに……。

デロリアンの基本をチェック