一方で、対外直接投資に対する受取は多い方ではあるものの、フィンランドやギリシャを下回ります。

4. 直接投資の効率の特徴

今回は、直接投資に対する所得について、残高との比率(投資効率)の計算結果をご紹介しました。

日本は対外直接投資も対内直接投資も、リターンの割合が高い方ですが、特に対内直接投資は断トツの水準です。投資してくれる海外企業に、より多くの支払をしている事になります。

このように海外から見れば投資効率が良い割には、日本への対外直接投資はかなり少ない水準というのは大変興味深いですね。

日本は対外直接投資が多い割に、対内直接投資が極端に少なく、産業の空洞化が進んでいると言われます。

皆さんはどのように考えますか?

編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2024年9月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。