■10年以上処理できないケースも…
1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災の時も、被災地で求められていないにも関わらず、本が送られるケースがあったという。特に、東日本大震災では、送られた後の処理に困ったようだ。
担当者は、「大量に送られた本は10年以上処理できず、空き教室に置いたままになっていました。個人だけでなく、企業や団体から送られることもあったようです。そうした方達に悪意はなく、良かれと思ってやったことだと思うのですが…」と表情を曇らせる。「善意」によって届けられたはずのものが、被災地の人々を悩ませていたようだ。
能登半島地震から1ヶ月経った。被災地復興のため、何らかの支援をしたいと考えている人は、現在被災地で何が必要とされているか確認してほしい。