直近2シーズンはいずれも3位でフィニッシュしている広島。主力の流出を払拭するような新戦力の存在が、近年足りなかったあと一歩をもたらし9年ぶりのJ1優勝へ導くものとなるか。残りのシーズン、トルガイの活躍から目が離せない。


中山雄太 写真:Getty Images

中山雄太(町田ゼルビア)

J1初年度ながらもここまで快進撃を続け、堂々優勝争いを演じている町田ゼルビア。冬の移籍でも、GK谷晃生やDF昌子源といった日本代表経験者を獲得していたが、この夏も代表経験のある選手の複数獲得に成功している。そのうちの1人DF中山雄太は、特にここからの優勝争いで頼れる存在になりそうだ。

加入後出場したゲームはまだ3試合だが、いずれもフル出場を果たしており、うち2試合ではクリーンシートに貢献。町田での初陣となった第27節ジュビロ磐田戦ではいきなり初ゴールも挙げるなど、すでに大きな存在感を放っている。

この9月に行われた北中米ワールドカップアジア最終予選のメンバーにも招集されており、町田の新たな守備の要の1人として能力の高さは疑いの余地がない。現時点でリーグ最少タイの失点数と堅守を誇る町田にとって、さらに勝ち点を伸ばしていくことに直結する補強となったと言えよう。J1初昇格で即初優勝という偉業達成に向け、中山のさらなる活躍に期待したい。

ラファエル・エリアス 写真:Getty Images

ラファエル・エリアス(京都サンガ)

2022年のJ1復帰後、二桁順位の苦しいシーズンが続く京都サンガ。今季も一時は降格圏まで順位を落としていたが、中盤から終盤戦へとシーズンが移行するこの時期にきて浮上の兆しを見せ始めている。そんな好調の一因となっているのが、この夏新たに加入したブラジル人ストライカーFWラファエル・エリアスの存在だ。

6月の加入から第23節の浦和レッズ戦で初出場。加入後2試合目となった第24節ジュビロ磐田戦で初ゴールをマークすると、第27節のセレッソ大阪戦でのハットトリックを達成するなど、ここまで6試合で6ゴールを挙げる活躍を見せている。