中山雄太(左)トルガイ・アルスラン(右)写真:Getty Images

2024明治安田J1リーグは第29節までが終わり、クラブによって消化した試合数に多少の違いはあるもののシーズンは終盤戦へと入っている。

ここまでは、直近7連勝で一気に勝ち点を積み上げてきたサンフレッチェ広島が首位を走り、それを昨年J2を制し今季クラブ史上初のJ1へ臨んでいる町田ゼルビアと昨2023シーズンの王者ヴィッセル神戸が追う展開となっている。

熾烈な順位争いが繰り広げられている中、1つでも上の順位を目指すべくこの夏多くのクラブが新戦力を迎え入れた。そんな新加入選手たちの中には、移籍後間もないにも関わらず、すでにチームにとって欠かせない存在となっている選手も多い。ここでは、残りのシーズンで注目の新戦力を4名紹介していく。


トルガイ・アルスラン 写真:Getty Images

トルガイ・アルスラン(サンフレッチェ広島)

今夏の移籍で、昨年はチームの主軸として活躍し日本代表へ初選出も果たしたMF川村拓夢がオーストリアのレッドブル・ザルツブルクへ移籍。さらに冬に加入したばかりにも関わらず22試合で11ゴールとチームトップの得点数をマークしていたFW大橋祐紀もイングランドのブラックバーン・ローヴァーズへ移籍と主力選手が相次いで流出したサンフレッチェ広島。戦力ダウンの懸念もあったが、新加入選手の活躍によって不安は一気に解消されたと言っていい。

特にMFトルガイ・アルスランは直近の連勝にも大きく貢献し、すでにチームにとってなくてはならない存在となっている。加入後出場2試合目となった第26節のセレッソ大阪戦では、途中出場から2ゴールを挙げチームに勝利をもたらすと、第29節のFC東京戦ではハットトリックを達成。エリア内で冷静さとシュート技術の高さを見せつけ、5試合5ゴールと大暴れで広島の首位浮上の立役者となっている。