■ 防災対策を十分に行っていない理由1位は「具体的な対応策がわからない」

 具体的な防災対策を問う質問では、「非常用飲料水の備蓄」と「非常用食料の備蓄」が多いものの全体の2割程度。他に「非常用の明かりの準備」が19.0%、「ハザードマップの確認」が17.8%となっています。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 防災対策を十分に行っていないと回答した333人に理由を尋ねたところ、「具体的な対応策がわからない」という人が最も多く、40.5%。次いで「お金がない」、「面倒」、「何とかなると思う」といった理由が挙げられています。

 また、「自分が被災することを具体的にイメージしたことがあるか?」の質問に対して、「イメージしたことがない」と答えた人は66.8%、「被災後の生活の立て直しにお金がかかることを考えたことがあるか?」という問いには、74.5%の人が考えたことがないと答えています。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 一方で、今後防災についてもっと学びたいかと尋ねると、71.3%の人が「学びたい」と答え、半数が「実際に大地震の揺れを体験して学べる場に参加してみたい」と回答。1人暮らしの若年層の多くが防災について学ぶ意欲があることがわかります。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

■ 災害発生時に連絡しても、約17%が連絡取れず

 本調査では、1人暮らしをしている若年層へのアンケートとあわせて、1人暮らしの子をもつ40歳以上の男女400人への調査も実施。約7割の親が、「(1人暮らしの)子どもの地震への不安」を感じていると回答しています。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 また、災害時の子どもとのコミュニケーションについて、子どもが住むエリアで災害が発生した時に6割の親が安否確認の連絡をいれたことがあると回答。その内17.3%は連絡が取れずに心配した経験があるそうです。

 他に、「子どもの防災対策や防災用品の備蓄を確認したことがある」と答えた人は20.8%、「子どもと防災について話し合っている」と回答した人は28.0%という結果になりました。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
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