全国共済農業協同組合連合会(以下、JA共済)が9月1日の「防災の日」に関連して、「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」を実施。結果を発表しています。

 調査結果から、1人暮らしをしている若年層のおよそ8割が十分な防災対策ができておらず、約7割の人が、自分が被災するイメージがないことが明らかになりました。

■ 不安に感じる自然災害の1位は「地震」

 本調査は、1人暮らしをする全国の15~34歳の男女400人を対象としたインターネット調査。

 1人暮らしをする上で不安に感じる自然災害についてのアンケートでは、地震と答えた人が最も多く、78.3%という結果に。男女別で見ると、総じて女性の方が不安を感じていることがわかります。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 また、1人暮らしになって地震への不安が高まったと答えた人は62.3%。男女の内訳は、男性が52.5%だったのに対し女性は72.0%と、男性よりも女性の方が地震への不安を抱えているようです。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

■ ほとんどの人が防災教育を受けている世代

 対象者の15~34歳が生まれたのは1990年以降。つまり1995年の阪神・淡路大震災後に小学校へ入学し、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2024年の能登半島地震を経験してきた世代であり、72.8%の人が学校の授業で防災教育を受けているそうです。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)

 しかし、現在の防災対策を十分に行っていると回答した人はわずか16.8%にとどまっています。

若年層1人暮らしの約8割が十分な防災対策をしていない JA共済「1人暮らしでの防災に関する意識と実態調査」で判明
(画像=『おたくま経済新聞』より 引用)