翻って単に伝え方が下手、というケースではなく明確に誹謗中傷をする人もいる。この場合はどうすればよいのか?
自分は人を見下す意図はないのだが、事実として誹謗中傷をするような人は生活に問題を抱えているケースが少なくない。誹謗中傷した人を訴訟して開示請求をした結果、ほとんどの相手が生活保護と精神に問題を抱えている人ばかりだったことがSNSで話題になっていた。
昔は仕事や育児でストレスを抱えた会社員や主婦という事例もあったが、時代は変わった。さすがに今どきは、誹謗中傷という極めてリスキーな手段でストレス解消法の憂さ晴らしをする人はごっそり減ったのだと思われる。インターネットは思った以上に匿名性はない。このことは今や、周知の事実となったためだ。
しかし、常識的に考えが通じない人もいる。失うものが何も持たない凶暴な人や、そもそも常識が難しい人は普通に考えれば割に合わない危ない橋を渡って来る。そのような常識が通用しない相手に、常識的な話し合いや理解を求めても徒労に終わる。この状況を冷静に理解できれば、イチイチ腹を立てることもなくなるだろう。
攻撃に応じるだけムダ誤解のないように言いたいのは、筆者は建設的な議論、正確な批判まで無視したりブロックしろと言っているわけではない。実際、耳が痛いが言っていることは正しい、と感じるコメントは無視せずに、必ず相手の指摘を認める旨と今後の改善意識を表明する返信をするようにしている。
だが、その前提を踏まえていっても基本的に、話し手に原因がある場合、彼らとまともに応じる時間はムダであると主張したい。
相手の攻撃に応酬するのは、相手の価値観、考え方の枠の中で自分の方が正しいと認めさせようとする戦いになりがちだ。しかし、勝っても負けても確実に時間と体力を失う。加えて、言い合いをする姿を周囲に晒すのはあまり好ましいものではなく、公衆の面前で怒りを見せれば「この人は攻撃的だ」と周囲にネガティブな印象を与えかねない。つまり、相手にすることで100%損をする。それでいて得られるメリットは瞬間的な充足感だけで、まったく投下リターンに見合わない。だから攻撃に対する最適解はスルーかブロックのみなのだ。