ブライアン=ボガース:今週は最低だった。今回みたいなトラックに合わせられる練習を積む時間に恵まれていなかったし、それがそのまま僕の走りに出てしまった感じだ。肉体的には好調で、レース終盤には戦える力も残していたんだけど、それまでのレース運びが悪すぎた。でも中国ではもうちょっとマシに走れると思っているし、最後のスペインは僕が得意とするトラックだから、まだまだあきらめていないよ。
ファンティック・ファクトリーレーシング MX2
デビッド=ブラセラスはうまくトルコのコースに合わせることに成功し、フリープラクティスでは 4 位に食い込む走りを魅せた。この調子ならいいか結果を残せそうだ、とスペイン人ライダーは自信を得ていたのだ。実際、予選レースのスタートを決めたブラセラスはしかし転倒。最終的には 16 位と、チームメイトのカイ=カラセメーカースのすぐ後ろに収まることになってしまった。
2 人が操るファンティック XXF250 はしかし十分以上に走り、レース 1 では早速ブラセラスを前半で 7 位にまで押し上げる。だがまたも転倒したブラセラスは 14 位に落ちてのフィニッシュ。カラセメーカースは腕上がりに悩まされながらの 15 位となった(腕上がり:前腕が固くなり、握力低下や手首の転回、屈伸が出来ないなどのライダーが患う職業病の一種)。
レース 2 でもいいリズムをつかみながら順位を上げてきたブラセラスだったがまたも転倒。リアブレーキにダメージを負ってしまい、15 位でフィニッシュするのがやっとだった。カラセメーカースはマシントラブルに見舞われて DNF(did not finish:途中棄権やリタイアの意)。
デビッド=ブラセラス:むずかしい週末だった。フィーリングは正直良かったんだけど、ハードパックに足をすくわれて、結果を出すことができなかったんだ。予選レースでは 12 位走行中にクラッシュして再スタートしたときにはだいぶ遅れてしまって、16 位でフィニッシュするのがやっとだった。日曜日にはコースに水を入れすぎたみたいですっかりコンディションが変わっていて、スタートから前半は 7 位で走れていたんだけどここででかいクラッシュをしてしまったよ。運よくダメージはなかったけど 15 位に入るのがやっとになってしまった。レース 2 ではスタートに失敗して追い上げのレースになり、その最中にほかのライダーに絡んでスリップダウン。リアブレーキが引っかかっちゃってまともに走れなくなり、数周後いつの間にかブレーキが治ってから必死に追い上げてもまた 15 位に入るのがやっとだった。それでもレース 2 でのフィーリングはだいぶ良くて、まあ全体としては悪くない感触だったといっていいんだと思う。でもまあ結果にはつながらなかったわけだから、この先もハードに仕事しながら中国に向かうことになるね。