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乗れば満足感の高いクルマ!

乗れば満足感の高いクルマ!

乗れば良さがわかるし、何なら名車レベルなのに、なぜマイナーな存在になってしまったのかを考える~三菱 FTO(1994年)【推し車】
(画像=FTO GPバージョンR…200馬力の2リッターV6エンジン6A12は最高でしたし、スタイルも素のFTOより色気があったのですが…もう一押し、何かランエボのように特別なセールスポイントがあれば!と惜しかったクルマです,『MOBY』より 引用)

FTOの発売翌年、1995年にインテグラタイプR(初代)が発売されると、FTOも前後タワバーやヘリカルLSD、スポーツサスペンションなどを組み込んだ「GPバージョンR」を1996年5月に発売(最初は特別仕様車、後にカタログモデル化)。

明らかにインテグラタイプRを意識したモデルでしたが、「タイプRほどの特別感はない、どっちかというと走り系のお買い得車」のような印象が強く、どこかでFTO GPバージョンRとインテグラタイプRの大バトルがあった、という話も聞きません。

実際にFTO GPバージョンRをドライブした筆者としては、ボディ剛性や塊感は明らかにFTOが上で、スポーツサスペンションが効いているのか、フロントが重いV6エンジンでも回答性は良好、エンジンの吹け上がりは悪くないという感触。

絶対的なスピードや、競技で使用した際のタイムでは差が出たはずですが、公道や走行会などで走りを楽しむスポーツクーペとしては、満足感が高いモデルです。

問題はやはり「セールスポイント」で、ランエボで宣伝しているような数々の売りや、あるいは限定モデルを盛んに出してみれば、あるいは「インテグラタイプRほど、期待されすぎずに乗れるクルマ」として、もっと後世に残るクルマとなったかもしれません。

もしかすると、三菱自体がランエボとパジェロ以外であまり頻繁にモデル改良を行う余裕がなかったのが原因かもしれませんが、そうだとしたら実に惜しいクルマでした。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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