上げてみると、イワシがぐちゃぐちゃ。すぐにイワシセット済みのテンヤに付け替え、底から誘い上げてくると、すぐにアタリが出る。
だが一向に掛からない。釣友は2匹目を取り込んでいるが、こちらは悶絶中。ひたすら空振りを繰り返す。
釣友のプチドラゴン(提供:週刊つりニュース中部版APC・原田順司)
ファーストヒットは指4本級
そして4投目か5投目、イカメタルのようにシェイクを入れて止めた瞬間、ゴッとサオ先が押さえ込まれた。
おりゃ!とアワセを入れると、確かな重量感が伝わる。ところが10mも巻き上げると、ふっと重みがなくなった。バレたか…と手を止めると、船長から「巻き続けて!」の声。慌てて巻き上げを再開すると、再びグングンと引き込む。
タチウオが細長いので、巻き上げ時の抵抗が少ない。引きが弱まったときに軽くなるので、バレたと勘違いする人が多いらしい。
水面に姿を現したのは、まずまずサイズのタチウオ。リーダーを持って抜き上げたのは、指4本級の良型。記念すべきテンヤでの初タチウオだ。
ファーストヒットは指4本級(提供:週刊つりニュース中部版APC・原田順司)
穂先持ち上げるアタリで指6本級
その後もアタリは続くが、悶絶の時間も続く。何度空振りしたことか。それでも何となくだが、アワせどころのようなものが分かってきた。確かにイカメタルと通じるものは多い。
ショートジャークやただ巻きで誘い、アタリを出してハリに掛ける。違うのはヒット率だ。
イカメタルはもう少しヒット率高いぞ…なんて思っていると、これぞ!というアタリが出た。ゴツッときた後、フワッと穂先が持ち上がったのだ。
コレがうわさに聞いていたアタリか…と短く強くアワせると、ドスンとロッドが止められた。根掛かりかと思ったが、底から20mは切っているはず。ポンピングはあかんで!という釣友の声に素直に従い、ひたすらリールを巻く。
アドバイス通り一定のスピードで巻き続ける(提供:週刊つりニュース中部版APC・原田順司)