タイヤハウスへと自然につながるよう、前後を立ち上げたサイドステップは、駄肉を削ぎ落とすように取り込んだプレスラインで立体感を演出。押し出しではなく、陰影を味方につけて、サイズ以上の存在感を高めているのもいい。
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標準(ロング)ボディ用とスーパーロングボディ用を用意。長さが変わってくるが、同じデザインモチーフで開発している。どちらも純正に比べ、フロント側で40mm、リア側で60mmダウンとし、地面と水平に仕立てられる。
マフラーレスデザインにより、スポーティな後ろ姿を演出するリアアンダースポイラー
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腰高感のあるキャラバンのリアスタイルに対し、安定感とスポーティさをプラスするのが、リアアンダースポイラーだ。こちらも純正バンパーにかぶせるタイプで、コーナーセンサーを隠さず、バンパーに元々ついている純正ステップを活かしてデザインしている。
スポイラー上部と両サイドを垂直に立てているのに対し、ラウンド感を与えるボトムとのコントラストが面白い。横に1本プレスラインを入れたセンター部に対し、マフラーの排気があたらないように両サイドを抉(えぐ)ったマフラーレスデザインを採用。純正ステップと合わせたシンメトリー感もいい。フロントスポイラー同様、サイドのボトムにプレスラインを入れることで、トータルスタイリングとしての伏線を見事に回収していた。
ナローハイルーフ車のみに用意したルーフスポイラー
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なぜ、ナローハイルーフ車のみにルーフスポイラーを設定したのか? その理由を高橋代表に伺った。
「標準ボディだと室内が狭く、ルーフにキャリアを取り付けるケースが多いんです。そこに長物を載せた状態でゲートを開けるとスポイラーにあたるため、取り付けない人が多い。逆に、ハイルーフ車だとリアウインドウ上がどうしても間延びしてしまう。そこでルーフスポイラーを取り付けて、全体の流れを整えようと考えました」