「顔つきが精悍に生まれ変わり、走行性能も向上したことで、キャラバンへの注目が高まると考えました。ハイエースにはない“ ナロー(幅)/スーパーロング(長さ)/ハイルーフ(高さ)”というボディタイプの設定があるのも大きな魅力。ワイドボディは確かに荷物がたくさん載せられますが、日本の道路事情を考えたらナローボディの方が断然使いやすいですから。ならば、前後スポイラーを共用できる標準ボディ(ナロー/ロングボディ/標準ルーフ)と合わせ、エアロパーツで格好良く仕立てようと考えました」

開発コンセプトは、“スポーツトランスポーター”。モータースポーツと日常での使い勝手を融合させるデザインをテーマに、欧州テイストを取り込んだ造形が特徴だ。最近ではアウトドアにも使えるアゲ系が人気だが、今回狙ったのはスポーティなローダウン系。スポーツトランスポーターへと変身するエアロパーツの魅力に迫りたいと思う。

純正装備のミリ波レーダーやセンサーを活かすエアロパーツ

ラインアップするパーツは、「フロントハーフスポイラー」「サイドステップ」「リアアンダースポイラー」「ボンネットスポイラー」、そしてハイルーフ車のみ対応の「ナローハイルーフスポイラー」の5点。前後スポイラーとボンネットスポイラーは標準ボディ車とスーパーロング/ハイルーフボディ車で共用し、サイドステップはそれぞれ専用パーツを設定。ナローハイルーフスポイラーはその名の通り、スーパーロング/ハイルーフ車のみの設定だ。

前後スポイラーは純正バンパーに被せるハーフタイプを採用している。その理由は、「衝突安全のためのミリ波レーダーやコーナーセンサーを装備する純正バンパー」の交換は、なかなかにハードルが高い。そこで、「純正機能を損なわず」下回りに取り付ける、被せるハーフタイプを採用したというわけだ。

それでは、各パーツごとに詳細を見ていくとしよう。

小さな面積ながらモータースポーツテイストを表現するフロントスポイラー