一方、カトリック教会では聖職者の未成年者への性的虐待問題が契機となって、聖職者の婚姻問題が再び大きなテーマとなってきている。イタリアのメディアによると、ミリンゴ大司教は2015年2月、フランシスコ教皇宛てに手紙を送り、そこで聖職者に婚姻の道を与えるように強く要請している。

なお、新約聖書の預言書「ヨハネの黙示録」によれば、「終わりの日に、霊界の戸が開き、無数の霊人がこの地上界に降りてくる」という。終わりの日、封印されていた戸が開き、多くの悪魔が地上に降りてきて、世界はハルマゲドン状況になるというのだ。

新しいミレニアム(新千年紀)が到来して以来、実際、悪魔に憑かれた信者たちが増えてきている。悪魔の業を明確にする一方、婚姻を通じて二性性相の神を追認したミリンゴ大司教は21世紀の聖職者の先駆者の一人といえるかもしれない。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年9月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。