美しい人の比喩となる言葉
ここからは「氷肌玉骨」と同様に美しい人物の比喩となる言葉として「明眸皓歯」「沈魚落雁」を紹介します。
明眸皓歯
「明眸皓歯」は、美人の形容として使用される四字熟語のひとつです。
美しく澄んだ目元と白く美しい歯並びの意から来た言葉です。
「明眸」は美しく済んだ瞳、「皓歯」は白く美しい歯並びをそれぞれあらわしています。
非業の死を遂げた楊貴妃を偲んで唐の詩人「杜甫」が作った詩が由来とされ、もとは楊貴妃の美貌を形容した表現でした。
沈魚落雁
「沈魚落雁」は、魚や鳥も恥じらって身を隠すほどの美人という意味です。
『荘子-斉物論』の逸話に、人間の基準での美人を見ても魚や鳥は逃げるだけという価値の相対性を表した語句でした。
その意味が転じたことで、魚や鳥ですら恥じらって逃げてしまうほどの美人の例えとして用いられるようになりました。