今夏の九州旅行。本来であれば博多から新幹線で静岡まで帰る予定でした。
ところが台風7号が関東に来るかも、ということで東海道新幹線は早々に運休を発表。
新幹線はすべて新大阪までしか行かなくなりました。多くの方は旅行を速く切り上げて家路に急いだのですが、わたしは
「だったら帰るのを一日延ばせばいい」
ということで、当初予定に入れていなかった場所を訪問先に追加しました。
その旅先は北九州市。八幡西区の折尾駅に降り立ちます。
比較的新しい雰囲気の折尾駅。近年行われ、現在も進行中の折尾駅大改造により誕生しました。
折尾駅は筑豊本線と鹿児島本線の乗換駅です。かつては別の私鉄だった両線の駅がここにでき、立体交差するという非常に珍しい構造を持っていました。また、筑豊本線から鹿児島本線に連絡して黒崎まで結ぶ「短絡線」にはもうひとつのホーム「鷹見口」(上の黄色の箇所)があり、鹿児島本線などのホームとは150メートル離れていて改札を出ないと行くことはできませんでした。
120年続いた立体交差でしたが、折尾駅周辺の再開発にあたり筑豊本線も高架化されることが決まり、短絡線も含めて1つの駅に集約化することとなりました。
鹿児島本線の線路は触らず、筑豊本線の線路を付け替えて鹿児島本線のホームの北に移設、筑豊本線と鹿児島本線の間に駅舎を新設しました。短絡線も合わせて移設して鹿児島本線と並行して走らせるようにしました。
もとの折尾駅の西口駅舎は門司港駅にならぶ非常に高貴なデザインの駅舎を持っており、これを残すことも検討されましたが、残念ながら保存は難しく解体されることとなりました。今の折尾駅舎はそのデザインを踏襲するものです。
折尾駅を訪ねたのは今回で2度目。前回は2020年3月で絶賛工事中で鷹見口も現役の頃でした。そのときと比較しつつ今の折尾駅周辺を歩いて見ました。