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里山とともに生きる人たち
会いたかったマニアックなジャム職人
里山とともに生きる人たち
今回一番印象に残り、一番ご紹介したいのが、富山市土という場所にある「土遊野農場」です。
『土と遊ぶ野原のように。五感で"生きていること"を実感できる里山、いただく命と食べてくださるパートナーに「ありがとう」。この支え合う農の営みを、次世代にも繋げていきたい。
土遊野(どゆうの)では農薬・化学肥料を一切使わず、人にも環境にもやさしい作物を育てています。家畜と農作物を同時に育てることで、農場内での自然な循環が成り立つような仕組みを作っています。』
「土遊野は、里山をフィールドに持続可能な有畜複合循環型農業に取り組んでいます。ここは、いわゆる"限界集落"。
でも、ここには豊かな四季と土壌があり、みずみずしい森や田畑が残っています。この豊かな土地で、人の支えになる安心して食べられる農産物を育てています」と、2代目経営者の河上めぐみさんは言います。
めぐみさんは、両親からよく「種をまき作るところから、食べるところまでが農業」であること、「生産者と消費者じゃない。食べてくれる方は作り手の応援団、パートナー」であることを教えられてきました。この言葉に、私もハッとさせられました。"生産者と生活者をつなげる役割=野菜ソムリエ"であると思って活動してきましたが、もう少し自分の軸を変えないといけないと気づかされました。
養鶏の発酵鶏糞堆肥は田畑に送られ、野草や飼料米を鶏の餌にする。この繰り返しで有機物を土壌に還して循環のサイクルが完成します。
平飼い鶏舎の目の前で産み落とされた卵。産みたくなったら自ら産卵箱に入って産むそう。「土遊野」では、卵の出荷だけではなく、肉も提供しています。以前は業者に委託していましたが、今は、最後まで命としてつなぎたいと思い、自ら解体して出荷するところまで一貫して行っています。
お話を聞きながら、私たち人間は地球の生き物の一員に過ぎず、今、その場所を使わせていただいて生きているのだと再確認。温暖化だからとか、海が汚れているとかそういう次元でなく、"使わせてもらっている"のだからていねいな生活をする必要があると反省しました。
めぐみさんたちが作っているのはお米や卵、肉だけではありません。ほかにもいろいろあるので、詳細はこちらを参考にしてください。
>>土遊野農園の生産品
- 土遊野農園
- 住所:富山県富山市土167
- 営業時間:9:00~16:00
- 定休日:土日・祝日
※農場での農産物直接受取りや見学・体験には事前ご予約が必要です
会いたかったマニアックなジャム職人
「はちみつや」でお会いしたのは、ジャムアーティストの「アプリコッコ」の堀井潤子さん。以前に、私がおつなぎした北海道の赤いルバーブを使ってジャムにしてくださいました。
堀井潤子さんのジャムづくりにはたくさんのこだわりがあります。まずは素材。ジャム用を購入しない。生で食べて美味しくて美しいフルーツを使用しています。また、使用する鍋や素材を洗う水、加熱温度など想像を越えるこだわりで溢れています。
- はちみつや
- 住所:富山県富山市茶屋町206
- 営業時間:10:00~16:00
- 営業日:土・日