モータークリニック ストラーダの渡辺健さんが教えるDIYメンテの連載、今回も大事なパーツ「チェーン」をフィーチャー。近頃「バイクが重いな」なんて思ってませんか? そういうときは、たいていチェーンが汚れていて、スムーズにまわらなくなっています。チェーンの整備次第で、燃費も1桁台かわるくらいの影響がありますよ!! それにセロー250の場合はチェーンの規格が細めの428サイズ。さびてしまったチェーンでは、切れてしまう危険性も潜んでいます。汚れるたびにチェーンを洗ってあげて注油してあげたほうがいいですよね。つまり…バイクのチェーンが汚い人は、バイクのことを思いやれていない人、というわけです。わかりましたか?
渡辺健さん/藤波貴久・小川友幸選手をはじめ、トライアルのトップライダーとの交流も深く、自身もトレールをつかったオフロードバイク遊びを提案したり、ライテク講座を開催してきた、オフロードの伝道師。現在は、バイク修理専門の「モータークリニック ストラーダ」を運営中
普段のチェーン整備がモノを言う
チェーンを整備するには、チェーンクリーナーと、チェーンルブ、ブラシ、ウエスが必要です。まずは、ここからスタート。灯油で洗う、なんて人もいたりしますが、特にシールチェーの場合はチェーンクリーナーを使わないとOリングが傷んでしまうので、専用品を使うのが吉ですよ。チェーンクリーナーは、できれば数コマずつ塗布してから、ブラシとウエスで汚れを落とします。機能的には、内側の摺動部分こそキレイにすべきなのですが、外側の見栄えも大事ですよね。
汚れを落とせたら、注油です。チェーンルブをチェーンの内側から塗布していきます。
ここで、日ごろのメンテでオススメなこちらを紹介しておきましょう。スイングアームにひっかけてリアタイヤを浮かせてくれる優れものです。重整備には適さないものですが、安定感は十二分。洗車のおともに、ひとつもっておくと便利です。ロードバイクでも使えますよ! ただ、間違ってもエンジンをかけてリアタイヤをまわしながら塗布しないように!! もし指が巻き込まれたら飛んじゃいますからね。