ぶっちゃけた話、今後数十年先まで潜水艦クルー確保をどうするのか。これは少子高齢化もあって厳しいものがあります。現在の22隻体制の維持は不可能でしょう。

更に申せば、苛烈な潜水艦勤務の実態を緩和するためには水上艦以上にクルー制の導入は不可欠です。ですが、クルー制を導入するためにはより多くの人員の確保が必要です。これができないから、本来クルー制を導入して3隻あたり4組のクルーで回すことを予定していたのにできなった。ましてや1隻2クルーは無理でしょう。

結論をいえば潜水艦隊の縮小は不可避です。そしてミサイル潜水艦を導入するのならば、沿海用の小型潜水艦も必要です。これらは乗員数も少なくて済む。

そこから潜水艦のポートフォリオを考える必要があります。

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月刊軍事研究8月号に防衛省、自衛隊に航空医学の専門医がいないことを書きました。 軍事研究 2024年 8 月号

編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2024年9月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。