海自の潜水艦が大進化!? 「海中からミサイル垂直発射」実現へ 防衛省が研究本格化

日本政府は、2022年12月に発表した「防衛力整備計画」に、垂直ミサイル発射システム(VLS)を搭載した潜水艦を開発することを盛り込んでいます。

防衛省は来年度予算の概算要求に、「水中発射型垂直発射装置の研究」として300億円を計上。発射プラットフォームのさらなる多様化や水中優勢獲得に向け、研究を進める方針を示しています。今後、2025年度から研究に着手し、2029年度までに成果を検証するとしています。

次期潜水艦をめぐっては、既に防衛装備庁がVLSの搭載を視野に入れた構造様式について研究を行っています。また、次期新型潜水艦の船型開発検討作業を防衛省から受注している川崎重工も、2023年12月に次期潜水艦の「コンセプト案」を明らかにしています。

以前からぼくは、抑止力の観点からSLBMを発射できるミサイル潜水艦の装備化を提唱してきました。それはその先に核弾頭の装備というオプションが見えてくるからです。

現在のリチウムイオン電池を搭載した潜水艦ならば、以前の通常動力潜水艦よりは長期にわたって潜水活動が可能です。

無論我が国が核武装をすることはないでしょうが、周辺諸国にその気になればできる、ということを匂わせるという意味では、ミサイル潜水艦は政治的にも意味のある存在でしょう。

ですが、それも画餅でしょう。防衛省と海幕にその能力がないからです。

海上自衛隊 潜水艦隊 ウェブサイトより