新たな深海モンスターたちが見つかったようです。
米シュミット海洋研究所(SOI)はこのほど、南太平洋のチリ沖で行われた深海探査にて、新たな海山と新種と見られる生物20種ほどを発見したと報告しました。
その中で、今まで死んだ状態でしか見つかっていなかった極めて希少な深海イカを史上初めて生きた姿で捉えることに成功したとのことです。
さて、今回はどんな未知の生物たちが見つかったのでしょうか?
目次
- 今年3回目のチリ沖探査、新たな「海山」を発見!
- 約20種が新種の可能性!生き姿を初めて見る「幻のイカ」も
今年3回目のチリ沖探査、新たな「海山」を発見!
今回の調査は調査船ファルコー号による今年3回目のチリ沖の深海探査となります。
前2回は今年1月と2月に行われており、それまで知られていなかった未知の深海生物を一挙に150種以上も見つける成果を挙げていました。
調査場所となったのは、チリ沖からイースター島までの約2900キロにおよぶ「ナスカ海嶺およびサラ・イ・ゴメス海嶺(Salas y Gómez and Nazca Ridges)」です。
この海嶺には200以上の海山が連なるように並んでいます。
海山はデコボコに隆起した険しい斜面が生物たちのすみかや隠れ家、あるいは産卵場所に適しているため、生物多様性のホットスポットとなる場所です。
3度目となる本調査ではチリ沖から約1450キロのナスカ海嶺を対象とし、28日間にわたって10カ所の海山を探査しました。
その中でこれまで知られていなかった海山を新たに一つ見つけています。
こちらがそのスキャン画像です。