■ジャーナリストとして自戒も

その後も思い出に残ったシーンの紹介は続き、「終戦を迎え、当時の情報局総裁が言う。『ラジオという夢の機械を、自分たちは悪魔の拡声器にしたのだ』この言葉は重い」「現代の日本であっても、ラジオ、テレビ、ネット放送など、さまざまなメディアを、『悪魔の拡声器』にしてしまう恐れはある」と、ジャーナリストとして自戒を込めたような感想も。

「映画の最後に、少年がつぶやく、『大本営発表』という言葉には、ゾクッとさせられた。あの少年は、戦時中、軍国少年だった、僕自身である」という、かつての自分に重ねた田原氏ならではのコメントも飛び出した。