■「心に残る名場面だった」と語るシーンは…

田原氏は和田について、「戦前は相撲中継などで人気を博し、その高いアナウンス技術ゆえに、国民の『戦意高揚』におおいに貢献する」などと紹介も挟むと、「和田さんは次第に苦悩し、1943年10月に行われた、学徒出陣壮行会の実況ができず、後輩に任せてしまう」など、劇中で描かれた葛藤も解説。

そして、ここで行われた「陰の実況」については、「迫力ある、心に残る名場面だった」と映画内の名シーンに挙げている。