優勝作品に選ばれたのは、Ka Ka Ting氏の「Cloudy Brain with a Chance of Forgetfulness」です。
これはアルツハイマー病のマウスの海馬の画像です。
海馬は、脳の中でも特に記憶、学習、感情に関わっている領域です。
画像では、マウスの海馬に、アルツハイマー病の特徴の1つである白いアミロイドプラーク(脳内に蓄積した老廃物)が確認できます。
これが脳細胞(青色)や血管(赤色)に損傷を与えることで、マウス(または患者)に記憶喪失を生じさせると考えられています。
画像から、青と赤で構成される美しい海馬が、カビのような白の斑点で汚染されている様子がよく分かりますね。
※画像は編集・加工されていません。
ここまでで紹介した1~3位の作品は、細胞の神秘と美しさをよく表現しています。
このような細胞が、私たちや動物たちの体の中にあることを考えると、なんとも不思議な気持ちになりますね。
ちなみに、今年の「When Art Meets Science」優勝作品は発表されましたが、まだ一般の人々が選ぶ「People’s Choice Award 2024」は残っています。
専用のページから、オンラインで投票できるため、ぜひ確認してみてください。
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参考文献
Winning images showcase intersection of science and art – and you can vote
https://newatlas.com/photography/art-meets-science-image-competition/
People’s Choice Award 2024
https://www.centenary.org.au/peoples-choice-award-2024/
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。