■親子2代で素晴らしい発明
件の仕組みの詳細について、高木さんは「写真の通りではあるのですが」と前置き。
その上で「インターホンの下の隙間からケーブルが伸びていて、その下に電子回路がぶら下がっています」「今回使ったのはESP32というマイコン(マイクロコントローラ)で、Wi-Fiを利用してインターネットに接続できるため、今回のような用途に向いています。マイコンでインターホン端子の電圧変化を検知したらDiscordのサーバーのAPI (Webhook)を呼び出し、メッセージを送るという仕組みです」と、説明してくれたのだ。
なおプログラムは「Arduino IDE」で、プログラミング言語は「Python」とのこと。
高専の電子工学科に通う高木さんの息子は電子回路を愛好し、将来はその道を志している。家でも時どき電子工作に励んでいるそうで、高木さんは「小さい頃からエンジニア気質だったので、高専を勧めました」「自分はIT系の研究者ですが、どちらかと言うとプログラミングや電子工作が苦手なので、息子のことが正直羨ましいです。このまま頑張って、電子回路のエンジニアになってほしいです」と、我が子の将来に期待を寄せていた。
そんな高木さんは障害者支援技術の研究者であり、日本科学未来館の副館長でもあり、「未来館アクセシビリティラボ」という研究室の室長でもあり、視覚障害者を案内するAIスーツケースなども開発しているという。
高木さんは「未来館には最新のロボット技術も展示しているので、こういったトピックに興味のある方はぜひ、遊びに来てください!」と、コメントしてい
なお、高木さんの息子が今回発明した装置は聴覚障害のXユーザーからも注目を集めており、親子2代で「人のためになる発明」を生んでいる事実に、胸が熱くなった思いである。