数々の“陰謀論”が渦巻いている疑惑の施設の1つであるHAARPについて、いったん整理して検証してみてもよいのだろう。HAARPについて何かわかっているのか。

■なぜHAARPは数々の“陰謀論”を生み出しているのか

 1993年に設立され2005年に正式運用が始まったHAARP(高周波活性オーロラ研究プログラム)には、さまざまな疑問が投げかけられてきた。

 この施設には重大な何かが隠されていると信じる人がいるのはなぜか。そしてHAARPをめぐる主張に真実はあるのだろうか。

 ウェブメディア「Historic Mysteries」によればHAARPの正式な使命は、電離層を調査し、これらの電波の影響下でのその挙動を調査することである。HAARPの科学者たちは、電離層を研究することで、宇宙気象現象、電波伝播、通信システムについての理解を深めたいと考えている。

 HAARPの資金は、米軍 (特に空軍と海軍)、アラスカ州フェアバンクス大学、および国防高等研究計画局 (DARPA)の3つの資金源から提供されている。これらのスポンサーに加え、アラスカという遠隔地と、運営をめぐる秘密が憶測と“陰謀論”を煽っている。

気象兵器か、地震兵器か、それともマインドコントロールか……陰謀論が渦巻く『HAARP』の謎
(画像=画像は「Wikimedia Commons」より,『TOCANA』より 引用)