過去、考古学者によってダビデ王の家が発見され、ブルガリアの考古学者は洗礼ヨハネの遺骨を見つけた。また、トルコと中国の考古学者チームは2009年、トルコのアララト山の標高4000メートルで「ノアの方舟」の残滓を発見したと発表したことがあった。放射性炭素年代測定によると、発見された木は紀元前約4800年のものという。なお、当方が考古学者に期待しているのはモーセの足跡だ。エジプトからカナンへの道筋とモーセの墓だ。いずれもまだ考古学的に実証されていないのだ。

今回のイタリア研究者の「聖骸布」の年代測定結果が決定打となるか、それとも新たな説の一つに過ぎないのか、ここ暫くは専門家たちの評価に耳を傾けたい。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年8月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。