「追い越し車線から渋滞が始まる」のはどうして?
実際に追い越し車線から渋滞が発生するメカニズムを確認していきます。
走行車線をゆっくり走る車があります。走行車線では遅い車を避けるため追い越し車線へ車線変更が行われます。すると、追い越し車線に交通が集中し、車間距離の詰まった車群が形成されるのです。
この状況で、追い越し車線にいる車の1台がブレーキをかけると、後続する車に次々と伝播し、流れが停滞してしまいます。これが渋滞の発生原因です。
追い越し車線の流れが停滞すると、走行車線でも逃げ場が無くなり、車の流れが停滞していきます。こうして両車線で渋滞が発生してしまうのです。
このように、早く進もうとする追い越し車線への車線変更は、結果として車線内の車の数をオーバーフローさせ、渋滞を引き起こします。まず、渋滞を発生させないためには、必要以上に追い越し車線を走行せず、キープレフトを心掛ける必要があるのです。