そしてよりメンテナンスの作業性を高めるためにはフロントタイヤも持ち上げると便利であり、そのために使用するのがフロント用のメンテナンススタンドです。

フロント用メンテナンススタンドはハンドルの下にあるステアリングステムシャフトの下の穴に器具を差し込んで持ち上げるタイプのものが一般的ですが、フロント用は必ずリア用のメンテナンススタンドとの併用となります。

メンテナンススタンドはすべてのバイクユーザーに必須のものではありませんが、バイクのメンテナンスを頻繁に行う方は1つ持っておいても損はないでしょう。

メンテナンススタンドがあればできること

メンテナンススタンドを使用するとバイクの部品脱着や細かな点検が行いやすいというメリットがあり、またメンテナンス時の安定性も格段に向上します。

バイクの日常点検程度であればサイドスタンドやセンタースタンドで立てた状態でもそこまで不便はありません。ただし、バイクのタイヤやチェーン関係のメンテナンスをするときや部品脱着の際にはメンテナンススタンドが活躍します。

スタンドによってタイヤが浮いていればチェーンの張り調整や注油、チェーン交換などをするときにタイヤを自由に回転させられるのでスムーズですし、タイヤの取り外しも安定した姿勢で行なえます。またバイクを垂直に立てておけるので、エンジンのオイルレベル点検やオイル交換をするときにも便利です。

バイクに備え付けのセンタースタンドでもある程度のメンテナンスは可能ですが、メンテナンススタンドの方が安定感では優れています。

バイクの長期保管時にも使える

メンテナンススタンドはメンテナンスだけでなくバイクを長期保管する際に利用すると良好な状態で保管することができます。

バイクを長期保管するときにはタイヤが接地する箇所だけに荷重がかかりつづけるので、タイヤの一部分だけが潰れて保管することになります。この状態で半年以上保管するとタイヤの変形が戻らないこともあるので、メンテナンススタンドによってタイヤを浮かせた状態にすればそういった問題は発生しません。