ENDURO VELOCE にはバイパス付きのエキゾーストシステムが搭載され、スロットルを開くと、アドベンチャーバイクと言うよりはスーパーバイクレプリカに近いサウンドが鳴り響き、ライダーの高揚感を高めます。MV Agustaの3気筒エンジンは、魅力的なエキゾーストノートを奏でながらも、メカニカルノイズやインテークノイズを最小限に抑え、ENDURO VELOCE のライディング体験を大きく高めています。

電子制御
MV Agusta ENDURO VELOCE は高度な電子制御機能を多数搭載しています。6軸慣性プラットフォームが重要な動的データをリアルタイムで照合・処理し、電子制御による介入を行うかどうかを判断します。ENDURO VELOCE には、アーバン、ツーリング、オフロード、カスタムオールテレインの4種類の走行モードがあり、幅広い走行条件とライダーの好みに対応できます。

完全ライドバイワイヤのアクセルシステムでは、緻密なトルク管理機能により、エンジン出力を思い通りにコントロールできます。

トラクションコントロールは、作動をオフにできるほか、8段階の介入レベルを備えています。5つは公道走行用、2つはオフロード走行用、1つは滑りやすいウェット路面用です。

さらに、ライダーはメインメニューを使用して、装着するタイヤに応じてECUの電子制御を変えることができます。ENDURO VELOCE では、ブリヂストン製のBattlax A41およびAX41に合わせて各8段階のトラクションコントロールレベルを設定できます。

エンジンブレーキの介入レベルは2段階あり、あらかじめ選択された走行モードとは別に管理されます。レベル1ではエンジンブレーキが低減され、レベル2ではエンジンブレーキが低減されません。ENDURO VELOCE にはローンチコントロール機能が搭載されています。ハンドル右側のボタンでローンチコントロールを起動すると、驚異的な加速性能を意のままに制御しつつ、停止状態から100km/hまで3.72秒で到達できます。FLC(フロントリフトコントロール)も、このような急加速を可能にする制御機能です。