ENDURO VELOCE が開発されたのは、時代の先端を行くMV Agustaスタイルセンターです。流麗なボディと妥協のないソリューションは、研究を重ねたデザインと技術開発の融合によって生まれました。

シンプルかつコンパクトなバックテールセクションと比べるとボリューム感が目立つフロントエンドは、ライダーが受ける空気抵抗を効果的に低減し、快適なライディングポジションを実現するとともに、操作性を大きく高めています。大型フェアリングには透明性の高いプレキシガラスのトップフェアリングが装着され、乱気流によるヘルメットの揺れを最小限に抑えます。

独自のアゴレッドとアゴシルバーを組み合わせたカラーリングもMV Agustaの伝統を感じさせるもので、このモーターサイクルの個性的な魅力を高めています。

ENDURO VELOCE のスタイルは、空力性能を重視して決定されています。例えばフロントマッドガードは、一連の路上試験やソフトウェアシミュレーションの結果を総合し、最大限の空力性能を達成できるよう設計されています。フロントエンドの形状も、ラジエーターを冷却するエアフローが最大になるよう考慮されています。スタイルとエンジニアリングの両立は、サイドパネルのエアエクストラクターにも見ることができます。高度な空力解析により、ライダーの快適性を最大限に高められる形状を実現しています。開発プロジェクトでは空力性能を総合的に研究することを目的に、専用ソフトウェアを使用し、ソロとタンデムの両方の条件でさまざまな走行状況を再現する多様な路上試験を実施しました。防風性能の検証のみならず、高速走行時およびトップケースやサイドケースを装着した際も安定した挙動が得られるかどうか、操縦性への影響もテストしています。

エンジン
新型の931 ccエンジンには、MV Agustaのすべての新世代直列3気筒エンジンに採用されている独自のテクニカルソリューション、逆回転クランクシャフトが搭載されています。MV Agustaが設計・開発し、MV Agustaの工場で生産されているこのエンジンは、わずか57 kgと非常に軽量で、極めてコンパクトです。