ビジネス
2024/09/01
【CEOインタビュー】AIビデオ監視で建設現場の事故防止・盗難予防も|シンガポールAilyticsの躍進、日本市場にも視線
―― 他者と比較した同社の強みはどのようなものでしょうか?
Tan: 主要なデベロッパーとのパートナーシップのおかげで、シンガポール最大の建設データを持っています。これはAIの精度向上に不可欠です。さらには、2D映像から3D映像への変換方法を独自で開発したため、センサーやカメラを追加せずに1台のカメラの画像から3D画像を作成できます。3D画像を用いれば、AIはより正確な検出ができます。
たとえば手頃な価格のカメラであっても、長距離(50〜100メートル)から小さな物体や作業員を検出できます。それだけでなく、高所、雨、揺れなどの過酷な環境でも良好に機能するように設計されています。
24時間365日の監視、検出される危険の7倍増、手動検査の50%削減など、同社のサービスは大きな成果を上げている。同時に建築現場の作業自動化やセキュリティ向上もできるという。次にAiPeopleRecognition、AiVehicleAccessについて話を伺った。
AIで人と車両を検知、作業の自動化とセキュリティの向上に貢献
―― 動画から人を認識するAiPeopleRecognitionはどういうものでしょうか?
Tan: 建設作業員の個々の識別と、現場の総人数のカウントを正確に行う機能です。建設現場への入場を許可されていない人が、無断で現場に入ることがあるかもしれません。AiPeopleRecognitionはカメラの動画から人の顔を正確に識別して、「現場に入る許可を得ている人かどうか」を自動で判断できます。
他にも、トンネルのような閉鎖空間に入る際には非常に厳しい規制があり、資格を持つ人しか入ることはできません。このような現場内の非常に制限の厳しいエリアでは、エリア内に入る前に誰であるのかをAIで自動チェックします。
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