聖堂の裏手の坂を下りると寺社町。そこからは寺と聖堂が同時に見られる場所があります。
こういう光景って、実は世界的にも珍しいんじゃないかと思います。信教の自由が認められている国は多いですが、多くは国教を持っていて、それ以外の宗教の施設と同居している場所は多くないでしょうからね。
少し離れますが、本土に渡り田平町の田平天主堂もご紹介します。1918年に建てられたイギリス積みの煉瓦造りの教会で国の重要文化財となっています。八角形の尖塔が特徴的ですね。
赤煉瓦が夏空に映えます。周囲は農業高校があったり肉牛の改良センターがあるなどとてものどかな場所でその中に堂々と建つ姿はとても凛々しいと感じます。田平のキリスト教信者は明治期に近くの島から渡ってきたそうですが、知らない土地に渡ってきた彼らの心のよりどころとしての役割はとても大きかったと思います。
17世紀、日本の国際貿易の玄関口として栄えた平戸。その役割は長くは続かず長崎にその地位を明け渡してしまいましたがその残り香は各所で感じることができ楽しい散歩ができたと思います。みなさんも是非お越しいただいて400年前の平戸の繁栄に思いを馳せてみてください。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年8月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。