■ナバホ族(Navajo)の白い巨人伝説

 ナバホ族はアメリカの南西部に居住する部族である。『Native American History』の著者であるドナルド・イェイツ博士が現地取材の時に聞いた言い伝えが、スターネイク(starnake)と呼ばれる白い巨人族だ。

 スターネイクは鉱山の採掘技術を持っており、辺り一帯の部族を隷属化して北西アメリカの広大な地域を支配していたという。しかし、彼らもまたひと時の繁栄を謳歌したあとに忽然と姿を消したのだ。言い伝えでは、絶滅したのか、それとも“天に帰って”いったかのどちらかだということである。

 そしてこのスターネイクは、 アステカ文明で信仰されていた雨と雷の神・トラロック(Tlaloc)が地上に遣わした巨人族・キナメツィン(quinametzin)ではないかということである。