ベイトの小アユの動きがカギ
私と大宮さんもコンビニで休憩を挟んだ後、ハスのポイントに向かう。大宮さんが選んだのは同じく長浜市高月町の西野放水路。こちらも小アユがよく釣れるポイント。この小アユがハスを狙う上で、重要なカギになる。小アユはハスの主食といっていいほどで、この小アユがいなければハスは望み薄となる。
西野放水路の駐車場で準備していると、小アユ釣りのおじさんが戻ってきた。釣果を見せてもらうと、なんと袋いっぱいの小アユ。ここも塩津大川に負けず劣らずで、入れ食いだったようだ。
これはハスも期待できると、そそくさと準備を整えてポイントにつながるトンネルを進んでいく。ハスフィッシングに参加するのは、大宮さんと長谷川さん、ほか3人の少数精鋭だ。
小アユのボールができれば大チャンス
歩きながら大宮さんに釣り方などを聞く。ハスは前述の通り、小アユを主に捕食しており夕方にその捕食スイッチが入ることが多い。小アユを追い回すようになると、逃げ惑う小アユが固まってボールのようになれば大チャンスとなる。
そのボール周辺にルアーを投げてトゥイッチをかければ、狂ったようにハスがアタックしてくるらしい。ハスは比較的速い動きにも反応するようで、さながら淡水のメッキゲームともいえる面もあるようだ。
チャンスは日が沈んでから
ポイントは放水路北側の浜。すぐ後ろにはうっそうと木々が生い茂っているが、さほどキャストに支障はなさそうだ。まずはペンシルベイトで広くサーチする大宮さん。放水路からは前日の雨の影響で、濁った水が勢いよく放出されている。ただ水の動きがある所は好ポイントになるため、しっかり探っておきたい。
歩きながら広範囲を探っていくが、まだ時間が早いのか反応はない。大宮さんによれば、日が山に沈んでから暗くなるまでがチャンスタイムとのこと。
このポイントは正面から西日が照りつけるため、非常にまぶしい。偏光グラスは必須だ。まだまだ暑さが残るので、ひざまで立ち込んでいるとやっぱり涼しい。小さな石で形成されているゴロタのような底質なので、滑る心配もない。
私も大宮さんと並んでサオを振っていると、手元にコツンとアタリ。ヒットしたようだが、重みもなければ引きも弱々しい。巻いてくると、手元に飛び込んできたのは、20cmもないブラックバスだった。