仕掛けによる釣果の上げ方
自分が得意な、自分の信念の仕掛けのワンパターンも強みがあると思うが、やはりいろいろな仕掛けを使用すると釣りの引き出しも増える。ノーマル仕掛けにとらわれずいろいろな場面で背バリやオモリを使い、時には常識外れなことが好釣果につながることもある。
複合メタルが望ましいポイントでナイロンライン、フロロカーボンラインに変更すると、オトリの泳ぎが変わり掛からなかったアユが掛かる。ハリの号数は同じでハリハリスの号数を変える。ハリハリスをナイロンライン、フロロカーボンラインを使い分ける。同じ道具でも少し変えるだけで釣果も変わってくる。
名人仕掛けをまねるのはいいことだが、必ずしも自分の釣り方に合っているとは限らないので、あくまでも参考程度にし良いところだけを吸収すればいい。
最後に
どんな釣りでも面倒なことをすれば、必ず釣果が上がる。よく言われる「焦っていいことは1つもない」。釣りを始めて2時間、ポツポツ釣れているときは、神経を集中させていろいろなことを実施できる。しかし時間がたつにつれ、体力的に疲れてくると「1匹掛かってから」と負のスパイラルに突入する。循環の釣りであるアユ釣りの大事なところだ。「5分掛からなければ何かを変える」。コレが一番大事だ。とにかく面倒くさがらない。
盛夏の河川選択は、事前に情報収集し、天然遡上河川に釣行する。海産遡上のある河川は、今からが盛期を迎える。ただし渇水が続いているかなどは確認しておきたい。
最後に最近は釣り以外のモラルとして、アユ疫病蔓延防止(冷水病対策)についても要注意だ。釣ったアユ、オトリアユは必ず持ち帰る。他の河川でオトリアユとして購入したアユ、他の河川で釣ったアユはオトリアユとして持ち込まない。使用後の釣り道具は、十分に乾燥消毒する。
盛夏のアユ釣りで仕掛け、釣り方をいろいろ試してステップアップを図り安全に楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース中部版 武田英敏/TSURINEWS編>