水中イト
中級者の釣り人なら釣行する河川、掛かりアユの大きさなどを考えて自分流の仕掛けを作り、仕掛け作りを楽しんでいると思う。水中イトの種類は複合メタル、ハイブリッドメタル、ナイロンライン、フロロカーボンラインがある。年間を通して複合メタルで釣りをする人が大半だが、私は盛夏ぐらいからフロロカーボンラインの使用が多くなる。
渇水期になると、私のホームグラウンドではポイント何カ所か移動するか、足で稼いで着きアユを釣っていくか、または泳がせ主体の群れアユ狙いをしなくては数が稼げず、私は1カ所で粘っての釣りが多いため、比較的アユ任せのフロロカーボンラインでの泳がせパターンが多い。渇水期でも複合メタルでうまく泳がせて釣る人もいるが、フロロカーボンラインの力を借りると複合メタルで釣り切ったポイントでも拾えることが多々ある。
ハリ
ハリも薬のごとく各メーカーからたくさんの種類が発売されている。河川によってアユの種苗の種類、河川の石の並び、石の大小などによって違いがあるように、この河川はこのハリが良い、悪いとかも耳にすると思う。私が使用しているバリバスのハリなら、アステアTYPE2の短軸早掛けオールラウンドタイプ。掛けバリで迷ったらタイプ2といわれるほど多くの人から支持を得ており、浅場、深場とどんなフィールドでも安心して使え、どんな釣り方にも、中小型から大アユまで対応する。
万能バリのアステアTYPE3キツネ改良は、大アユ狙いに圧倒的な実績を誇るタイプ3。パワーあふれる野アユの固いウロコも貫通するハリ先を実現している。
アステア914Zは、中~小型アユをターゲットとした軽量オールラウンドタイプ。一度掛かれば深く刺さって保持力を発揮。内を向くハリ先形状のおかげで根掛かりが少なく、魚への掛かりは速い。
アステアギブ超早掛けタイプの最大の特徴は、独特なシワリR形状から構成されたフトコロ。早掛けの世界を一段と進化させ、超早掛けバリの世界を確立。触れれば掛かると言われるハリだ。
これらのハリをハリの号数、ハリハリスの号数、種類(ナイロンライン、フロロカーボンライン)を使い分けて当日の自分の釣りに合ったハリを使用している。
ポイントでの釣果の上げ方
日中掛からなかったポイントで入れ掛かりも多々ある。やはり最盛期は日中の水温が徐々に上がっていく時間帯よりも、早朝の水温が上がったとき、夕方の水温が下がったときが狙いめだ。
上下流にタンクがあるポイントを狙う。淵やトロ場は群れアユがかなりストックされている。一日のうち何回かは動きだし、アユが見えなかったポイントでも食(は)みだし、浅いポイントだと絡みも良い。
波立ちのポイントでもギラギラと食みだすと、追っているかのようなすごいアタリも出る。群れアユが動きだすと、周りの追い気がなかったアユも活性が上がり、やる気が出て真っ黄色になり、追い気満々になって簡単に釣れてしまうが、時合いは長くは続かないので効率よく釣っていこう。
1つのポイントでも立ち位置によっても釣果が変わってくる。瀬釣りでダイレクトに投げて着きアユを釣っていくスタイルならともかく、渇水期の泳がせスタイルの釣りなら、立ち位置を変えオトリの泳ぐコースを変えてやるだけで、釣りこぼしのアユが少なくなる。
座って静かに釣っていると、1m手前でも目印がぶっ飛ぶアタリもよくある。1つのポイントで右岸から釣り切ったと思えても、左岸に移動すると右岸からはオトリが泳ぎにくいポイントでも左岸からはすんなり泳いで掛かることもよくあるので、試してもらいたい。