週明けの大場所は難しい
それからさらに数日後の月曜日、関西から遠征にくる友人を案内するための下見として、とある大場所にエントリーしました。かなり水深があるポイントで、いつも何かしらの魚が溜まっており、週末ともなればかなり叩かれている有名ポイントです。
その日も多くの足跡が残っており、かなりスレが進行している可能性がありましたが、とりあえずやってみる事に。
無反応の淵が一転
多くの実績があるポイントなので定石のシンキングミノーからスタート。アップストリームでキャストし中層から底付近を意識してトレースしていきます。色を変え、サイズを替え何度も通して粘ってみますが何も起きません。
ミノーと同サイズの小魚が戯れついてくる以外の反応がありません。やはりスレているのかも、と思い一旦少し下流のポイントを探る事にしました。それから10分後、やはり何も起きなかった下流から戻り最後にスプーンで探ってから帰ることにしました。
お気に入りの5gチャートカラーのスプーンを気軽にキャストしてしっかりと着底。ロッドティップを軽くあげてすぐに下げる動作とラインの弛みを軽く巻き取る動作を同期させることで、スプーンのアクションをより魚にアピールします。
59cmのアメマスをキャッチ
そして1番深い箇所を通過した瞬間、一気にロッド全体が押さえ込まれると同時にギーギーと叫ぶドラグ、無反応だった淵が一転、沸騰したかの様な大騒ぎ。その剛力からサクラマスをかけてしまったかとヒヤヒヤしていました。
かけてしまった以上、ラインブレイクしてルアーを失わないようにしなくてはと慎重にやりとりしていました。
中々浮かび上がってこないその推定サクラマスと一進一退すること数分、やっと上がってきたその魚体には白い斑点が散りばめられていました。ド本命の遡上アメマスです。ネットイン前の最後の抵抗もいなし掬い上げます。
その魚体の尾鰭の太さは、筆者の足首よりも太い極太であの剛力も納得でした。サイズは59cmと60に一歩足りない結果でしたが贅沢は言えません。
諦めないことが肝心
全く無反応だったポイントから出したこのアメマスで改めて認識したのは、諦めない事と常にいくつかの引き出しを使える様にしておく事の重要性です。惰性でミノーしか使っていなければ口を使わせる事すらできなかったと思います。
諦めずに何となくではない、いつでも使える”引き出しとしてのスプーン”を選択できたからこその結果でした。
<小峠龍英/TSURINEWSライター>
The post 初夏の渓流ルアー釣りで59cm遡上アメマスをキャッチ【北海道・後志エリア】 first appeared on TSURINEWS.