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色んなところで書いてきたんですが、平成末に始まり令和に入って奔流のように噴き出したのが「ケアをケチろう主義」なんですよね。人間どうしで配慮するなんてダルい、だからもうAI に全部決めてもらおう、どうせ遺伝と脳で人生決まってるんだから別に冷たいことじゃない、うおおおお要らない老人は集団切腹で解決! とかね。

まぁひとことで言えば、バカだし、そんなバカを守るために大学の自治とか言ってた「在官」の同業者は、バカの上塗りですな(笑)。そこまでして、こ〜んな世の中を作る「権利」を守りたいですかねェ……。

大学の自治を守ったら、なぜか 「缶チューハイをCMできないタレント」が生まれたんですってw。 このAAを久々に思い出しました

しかし、文字どおりにあらゆる人をケアしていたら、私たちがおかしくなってしまうのも事実なんですよね。ウクライナやガザだけじゃなく、世界には悲惨な状態でケアを必要としてる人が山のようにいて、その全員にひとりずつ心を向けて「あぁ、あの人を助けてあげない私は人でなしだ」と落ち込んでいたら、メンタルが壊れてしまう。

なので、よかれ悪しかれ人間の生態ないし文明には、「これくらいの範囲をケアしておけば、その外はまぁ、別にいいですよ」と感じさせるしかけが、いろいろ備わっている。

家族っていうのは、ひとつの典型ですね。自分の子供しかケアしないなんて、恥ずかしくないのか! 誕生日のプレゼントはやめて全額ガザに募金しろ!……とまで言う人は、さすがにいない。