そして、クラッチレバーを引きます。

クラッチワイヤーを矢印方向に引きながら、クラッチをパンと離します。すると、クラッチワイヤーに余裕ができるのです。

あとは、ワイヤーを通す合口から、ワイヤーを抜けばOK。実に簡単な作業なんですが、知らずにワイヤーをエンジン側も緩めたりしながら外している人を見かけます。覚えて下さいねー。便利です。

クラッチレバーは、下側のナットを外してから…

上側からボルトを緩めます。ボルト穴にねじ切ってあるのに、ナットで締め込んであるような構造は、レバーの取り付けくらいでしょう。

丁寧なグリスアップで、快適に。ZETA CPピボットレバーの組み付け方

まずは、清掃とグリスアップをしていきます。レバーホルダーは、パーツクリーナーで汚れを吹き飛ばしておきます。

アジャスターも外して、グリスアップしておきましょう。

ここがすんなり回ってくれないと、出先でクラッチトラブルになったときなどにストレスになりますよね。ラジオペンチなどの工具がないと回せなくなってしまっているアジャスター、よくあります。

問題は、やっぱりココです。クラッチレバーの付け根と、ホルダーとの摺動面、そしてボルト。使い込んだレバーだと、このボルト穴が痩せて拡大してしまったりもしますね。あとは、メーカーによってはこの穴に鉄製のスレーブが入っていることもあります。アルミは削れやすいからです。セローの場合は、スレーブは入っていません。20000kmで、このくらい。まだ再利用はできる範疇かもしれませんが、レバーの摺動面とホルダーが痩せてしまって、上下のガタが出てしまっています。

レバーを交換してしまいましょう。純正もいいのですが、今回はZETAのピボットレバーを導入します。転倒時に逆側へ倒れてくれることで、破損を防いでくれる優れものです。削り出しで精度もグッド。組み付け前に、摺動面にグリスアップします。