この%の意味は不動産の収益計算で使う手法と同じです。キャップレートという発想ですが、結局、我々は一定の%の縛りの社会に生きています。インフレ率目標が2%、住宅ローン金利〇%、毎年のベアが〇%といった具合です。なので株価も%の縛りの中で動くのです。それを超えて動けばボリンジャーバンドという尺度で確率論として計算できます。3σを超えた場合0.3%の確率しかないといった具合です。

とすれば短期間でこの大きな枠組みが壊れるという森永氏の指摘は、どう見ても世界が崩壊するような天変地異がない限り起こりえないということになります。

そういえば私の友人が来年の7月に隕石が地球にぶつかると真顔で話していました。でもそういう方に限ってその話の根源、論拠は何処にあるのか、ちゃんと説明できないのです。「だってみんなそう言っているじゃない?」それは答ではありません。

コンサルやメディアの人は好き勝手なことを言えるのです。私はビジネスをしているので現実解を求めなくてはいけないということです。一般の人も当然現実解を持ち合わせるべきではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年8月21日の記事より転載させていただきました。