メディアに出ている人は大なり小なり大げさに言わなければ売れません。スタジオに呼んでもらえない、だから異論異説でもあたかも自分は全てを知っているという論調でまじまじと唱えるのです。堀江貴文氏にしろひろゆき氏、泉房穂元明石市長も皆同じです。天然キャラとして真意で喋っているのは成田悠輔氏ぐらいではないかと思います。

結局我々は日々のあふれる情報に惑わされている、そして有名人の「アッと驚く為五郎」トークをすると一般人が右往左往してしまうのです。よって我々はゲバゲバのように笑い飛ばせるかどうか、これが肝なのです(例えがあまりに古くて申し訳ないです。)

先日の日経平均の暴落はキャリートレードの巻き返しが主因と私は申し上げました。どこまで精算が進んでいるか様々な説がありますが、少なくともあの短い期間に50%以上が処理された公算があります。現時点で75-80%は清算が進んでいると思いますが、再びやや円安に振れているので巻き返しの巻き返しが若干起きている公算はあります。

では日経平均はどうなるのか、といえば「秋の事変」など影響ある事象が起きないなら引き続き4万円に向かって回復基調をたどるとみています。

株価を決めるのは最終的に個々の企業業績の積み上げなのです。わかりやすく言えば日本全体の景気とも言えます。その指標の一つであるPER(株価収益率)はわかりやすいものです。仮に現時点でのおおむね平均である15倍がなぜなのか、考えてみましょう。

15の逆数は0.0667です。これが実は意味があるのです。投資家が株価変動というリスクを冒してまで6.67%の収益を追い求めるとも取れるのです。これは銀行に預けるリスクがほぼない利息の収益との差がリスク取り分なのです。

たとえば銀行利息が0.5%だとすればリスクをとってまで期待する収益は6.17%といえます。では仮にPERが20倍になった場合、その逆数は5.00%ですからリスクをとって期待できる利益は4.50%しかありません。これでは少ないと考える投資家が多いのでそこまで買いあがることは新興企業ではない限りないのです。